診断書の矛楯発覚後、病院による脅迫強要に対する患者の抗議と病院回答


病院に対する質問 2011/11/01
1、8月作成の障害者手帳申請診断書に、主治医の不注意により「日付・傷病名」の記載漏れがあり、肢体不自由の患者らが市・福祉課に再往復しなければならず、無用な時間消費と経費支出を強いられた事についてどのような責任を取るのか。

2、私の退院時には、保険会社向けの後遺障害診断書記入のため、PT担当・Y氏による所定の計測・記録が行われたが、患者退院時にはそのような計測は、握力・肺活量以外は一切行われていない。
 保険会社向けの後遺障害診断書の記載内容を確認すると、右拇指の可動域について患者の制限症状がそのまま記載されており、患者は必ずしも退院時の計測完全履行にこだわっているわけではない。
 しかし一方、手帳申請診断書の右拇指可動域は正常である旨記載されている。
 同時期に記載された診断書が、何故このように違いがあるのか。

3、保険会社向けの後遺障害診断書の記載は、右拇指は正しく「異常」記載されているが、肩・膝の可動域は患者の症状実態に反して正常記載され、また診断所見も患者の症状実態に反する内容が記載されている。
 症状実態は、患者入院中の診断やリハ中に明確に判明していたのに、何故虚偽を記載したのか。
 また、この診断書に基づき障害給付金が支給されているのであるが、患者の症状実態に反する記載により給付金減額という不利益が生じているのであれば、賠償責任があると思われるのだが如何か。

4、8月作成の障害者手帳申請診断書は、医師の診断・所見、生活・動作、可動域・筋力において、患者入院中のリハや生活状況に反する内容が記載されている。
 リハ担当や看護師が確認している事項について、何故実態に反する虚偽記載をしたのか。

5、患者の抗議に応じ手帳申請取り下げ撤回をしたのは結構だが、その際「退院後、患者の症状が悪化したため」と福祉課に説明した。
 それでは、事態の本質を誤ると思われるが如何か。

6、再申請診断書について第一の問題は、該当障害等級に「体幹障害無し」と記載されている点である。
 当初にも体幹障害無しと診断しているので、「退院後、患者の症状が悪化したため」という言い訳の整合性のためだろうが、中心性頸髄損傷は体幹障害そのものである。
 体幹障害5級を故意に無視し、わざわざ呼び出して体幹障害1級例を挙げて「該当しない」と主張するのは悪質。
 現状、神経症状が体幹障害に起因しないとする根拠を示せ。

7、次に、下肢等級については退院前の歩行リハ実態と適合するものであるが、上肢等級はペットボトルが持てない・知らせ済みの日常生活で簡単な事が出来ない現状で適正であろうか。
 何故このような意見になるかと言えば、中心性損傷に対する無知によるものと思われる。
 中心性頸髄損傷が、重症である旨理解しているのか否か。

8、転院時、主治医がレントゲンを見て「治っている」と発言しているが、中心性頸髄損傷はMRIでしか診断出来ないものを知らない証拠。
 またリハPT担当Mも「手術していないから軽度・手帳申請しても最低級」などと発言しているが、傷病に対する理解が無いまま治療していたことは明らか。
 転院前の山梨では、直前でも美容室利用は禁じられ、洗髪も専門担当者が付き、リハも重症扱いで細心の注意が払われていたが、転院直後からリハを含め全てが軽症の「鞭打ち」扱い。
 中心性頸髄損傷患者は通常の枕が使用出来ないので、前病院では患者から言う前にリハ担当が中心性頸髄損傷患者向けの枕を位置合わせして作り、病棟でもリハでもそれぞれを使用していたが、こちらでは何度「要らない」と言ってもPT担当は通常の枕を置き「もう使っても大丈夫じゃないの」・・・傷病に対する理解と知識、気遣いが全く無かった。
 このような治療は、症状の悪化若しくは回復の遅れに繋がったと思うが、如何か。
 また、鞭打ち扱いされていることも知らずに、痛み・痺れに耐えてリハしていた患者に、「適正な治療を行っていた」と言えるのか。

9、再申請診断書の生活・動作について、「寝返り」が出来ない事をリハ中にPT担当・M氏に話し、リハ中も右向きに寝てから上を向き、右を向いてから起きる動作しかしていなかった事を確認しているのに、何故寝返り自立と記載しているのか。

10、生活・動作の「立ち上がり」も、通常杖使用若しくは何かを支えにしており、またシャツの着脱・背中を洗うも、正常に出来ていないのに、何故自立と記載しているのか。

11、筋力は(ただの鞭打ちだからとして)「やや減」記載になっているが、リハ中は「良くなりたい」という思いから痛み・痺れを堪えて「何故出来ないか、耐えて耐えて、もう出来る筈」と強要されていたもので、其の全てを「やや減」記載する病院のメリットは何か。
 また、頸関係では相当の痛みを我慢してリハ強行しているが、「手術もしていない軽度の症状は悪化しない」と言っていた点、無理をさせて中心性頚髄損傷は悪化しないのか。

12、可動域は、肩・膝も正常と記載されているが、制限があるのをリハ中確認の上、対応リハをしていたのに、何故虚偽を記載するのか。

13、9~12項は、患者の入院実態を無視し、かつ計測無しに記入されていたものである。
 「カルテ記録」と主張するが、入院中に計測した事実は無いし、何より退院時の症状実態に反している。
 市に「退院後症状が悪化した」と説明している為であろうが、頸・体幹・指のみ患者に再計測を強要し、応じなければ提出しないと言うのは、明白な嫌がらせ、不当な強要でしかないと思うが如何か。


14、10月上旬、函館病院への紹介状作成を依頼したにも関らず、嫌がらせ目的で10月27日薬切れ後も作成されていない。
 患者の症状は明らかに悪化している。また、今回患者は2回も腸閉塞手術をしているが、薬切れで再発したらどう責任を取るのか。

15、主治医・副院長共に、MRI診断による中心性頚髄損傷という医学的に証明された傷病を全く理解しておらず、「ただの自覚症状だから認定が難しい」などと公然と語っている。
 保険会社から、「重症の中心性頚髄損傷では、退院後も数ヶ月治療が行なわれるのが普通なのに、治療終了はおかしい。保険対応するので別の病院に通院されては。」とアドバイスされているが、3ヶ月の入院中に中心性頚髄損傷の治療は行なわれたのか。

16、本件とは無関係の、私の胸部変形について、主治医が「弁護士に依頼しているので」と保険会社に説明拒否した為に給付金が支払われていない。
 弁護士依頼の件について、担当N氏から「勘違い」という説明があったが、誰が何をどう勘違いしたのか、説明乞う。
 また、この損害について、賠償責任を認められたい。

17、後遺障害の状況で生きて行かなければならない患者の精神的ダメージを無視し、本来患者を支援すべき医療機関が医学的に証明された傷病を「ただの自覚症状」と軽視し、手帳交付の妨害・保険給付金支給の妨害、投薬処方箋・紹介状作成拒否して症状を悪化させる。
 医療機関にあるまじき行為について、責任をとるべきと思うが如何か。


まとめ

 入院中・退院時も、病棟・リハに差し入れをし、退院後も円満な関係を維持して来た筈でしたが、傷病を理解していなかった事が判明し、患者に迷惑を掛け続けながら、嫌がらせまでする病院の対応は理解し難いものです。


キツメの質問になっている理由。
 保険金給付妨害継続中を、患者が抗議しても、診断書空欄再計測に応じるよう強要し続け、患者の質問メールには全て無回答、電話をしても一方的に切る、理由を付けて「掛け直す」と切り放置など、無視対応が2週間続いたので配達証明で送った文書だからある。
 保険金給付妨害により経済的損害が始まっており、薬剤処方妨害も始められ体調が悪化している状況では、むしろ感情を抑えている状態の文書である。



平成23年11月4日、病院の回答

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回答に「これまで貴殿にご説明させて頂きました通りでございますので、重ねての対応は致しかねますことをご了承下さい。」とあるが、病院が説明した事実は一切無い。説明がないので、患者が文書で質問状を送付しているのに、この言い種である。

 患者無視対応は、この事務長が部下に指示して行わせていたものであるが、このような性悪対応は裁判中から一貫しており、心無い謝罪文をいれるのも、この事務長のクセである。